請求書カード払いおすすめ比較9選!個人も即日利用・メリットやデメリット

目次

請求書カード払いとは?仕組み・他の決済方法との違い・手数料相場

請求書カード払いとは取引先から受け取った請求書をシステム上で振込先口座・振込金額を入力することで、指定したクレジットカードで決済ができるサービスを指します。

これまでは紙の請求書を受け取り、銀行口座に振込を行っていた業務をシームレスにすることで経理業務の負担を減らすことができます。

請求書カード払いは取引先がカード払いに対応していなくても導入ができ、支払いを最大60日程度先延ばしにできるのがメリットです。

今回は請求書カード払い利用シーンや活用のメリットについて解説しながら、おすすめのサービスの手数料や支払い延長期間など比較しながら紹介していきます。

請求書カード払いの仕組み – 法人・個人事業主でも利用可能

請求書カード払いは取引先から受け取った請求書を手持ちのクレジットカードで決済し、請求書カード払い会社が後日に支払いを行うという流れです。

取引に関する請求書を受け取った際に、サービス事業者が取引先に対して請求金額を支払ってもらい、後日に請求金額と手数料がクレジット決済を行った事業者の口座から引き落とされる仕組みになっています。

請求書カード払いサービスは法人・個人事業主ともに利用ができるようになっていますが、一部のサービスでは法人企業しか利用ができない場合があるため事前に確認しましょう。

請求書カード払いの利用シーン・活用場面

請求書カード払いの活用用途は様々な場面で利用が考えられますが、次のようなシーンでも利用ができるでしょう。

これまで請求書での支払いを銀行振込で行っていたものを、クレジットカード払いに置き換える。業務委託費用・工賃などのクレジットカード決済。そのほかにも事業所の家賃や光熱費といった固定費をカード払いで一括管理することもできます。

請求書カード払いの手数料相場・支払いの延長期間・最短支払日の比較表

次は主要な請求書カード払いサービスの手数料相場・支払い延長期間・最短支払日・対応ブランドについて見ていきましょう。

サービス名支払い延長期間手数料対応ブランド審査最短支払日
labol(ラボル) カード払い60日間3〜3.5%Visa/Mastercard/JCBなし最短60分即日
DGFT請求書カード払い60日間3.0%Visa/Mastercard
JCB/Diners Club
なし3営業日以内
支払い.com60日間4.0%Visa/Mastercard
SAISON CARD
なし最短翌日
INVOY60日間3.0%Visa/Mastercard/JCBなし3営業日以内
BlueBank
請求書後払い
最長120日3.5~6.8%Visa/Mastercard/JCBなし最短即日
オクラス60日間3.9%Visa/Mastercard/JCBなし最短即日
請求書支払い代行サービス40日間3.0%Visa/Mastercardあり即日〜5営業日
Money Forward
請求書カード払い
60日間2.8%(税別)Visa/Mastercard/JCBあり最短3営業日
1click後払い60日間3.8%Visa/Mastercard/JCBなし最短3営業日

各社ともに手数料は3%前後と低価格になっており、基本的には最大60日間の延長ができます。また対応しているクレジットカード決済ブランドもVisa・Mastercard・JCBなど主要ブランドには対応しています。また中には最短即日支払いに対応している会社もあります。

DGFT請求書カード払いは支払いが1万円以下の場合でも手数料が300円と、他社よりも安いのが特徴です。INVOYカード払いでは一律3,000円ですから、10/1の金額で少額利用におすすめです。

またINVOYではキャンペーンも実施しており、INVOY経由でJCB CARD Bizに入会し決済を行うと5000円のキャッシュバックキャンペーンも行っています。

請求書カード払いサービスの利用がおすすめの3つの理由

(1)中小企業や個人事業主・フリーランスにメリットが大きい資金調達方法である

請求書カード払いがおすすめな理由としては中小企業や個人事業主・フリーランスにおすすめの資金調達方法である点です。

取引先から受け取った請求書の支払い方法を、銀行振り込みからクレジットカード払いに簡単に変更することができ、数百万円以内の資金を最短即日で実現が可能です。

中には最大で120日間も支払いを延長できるサービスもあり、個人事業主や中小企業などの資金繰りにおすすめのサービスといえます。

(2)即日手続き完了・審査なしでJCBやVisa・MasterCardなど幅広く対応

また請求書カード払いがおすすめな理由は、普段から使っているクレジットカードを利用できる点です。審査が不要な場合も多く、申し込みも簡単で即日で請求書カード払いサービスは利用ができます。

利用者の多いクレジットカード3大ブランドであるVisa・JCB・MasterCardに対応しており、カバー範囲が広いため誰でも簡単に請求書の支払い期間を延長することができます。

中には法人・個人事業主向けのダイナースやアメックスに対応している請求書カード払いサービスもあります。

(3)中小企業や個人事業主・フリーランスの資金繰りにおすすめ

請求書カード払いサービスの大きなメリットは、銀行振込からクレジットカード払いに変更するだけで、支払い期日を60日間延長ができるという点です。

中小企業や個人事業主・フリーランスの場合は売上も小規模なため、資金繰りが大変な時期もあるでしょう。しかし3%程度の安い手数料で支払い期日を2ヶ月程度も延長ができます。

また支払い期日を延長していることは取引先に知られることもなたいめ、経営状況が悪化しているのでは?取引を停止した方がよいのでは?といったように、取引先を不安にさせることもありません。

近年はフリーランスや個人事業主向けのファクタリングサービスも増えていますが、10%前後の手数料が発生するためファクタリングよりも手元の資金を減らさずに、資金繰りを改善することができるでしょう。

請求書カード払いおすすめ比較9選!個人事業主も即日利用OK・手数料・対応ブランド

サービス名支払い延長期間手数料対応ブランド審査最短支払日
labol(ラボル) カード払い60日間3〜3.5%Visa/Mastercard/JCBなし最短60分即日
DGFT請求書カード払い60日間3.0%Visa/Mastercard
JCB/Diners Club
なし3営業日以内
支払い.com60日間4.0%Visa/Mastercard
SAISON CARD
なし最短翌日
INVOY60日間3.0%Visa/Mastercard/JCBなし3営業日以内
BlueBank
請求書後払い
最長120日3.5~6.8%Visa/Mastercard/JCBなし最短即日
オクラス60日間3.9%Visa/Mastercard/JCBなし最短即日
請求書支払い代行サービス40日間3.0%Visa/Mastercardあり即日〜5営業日
Money Forward
請求書カード払い
60日間2.8%(税別)Visa/Mastercard/JCBあり最短3営業日
1click後払い60日間3.8%Visa/Mastercard/JCBなし最短3営業日

DGFT請求書カード払い 個人事業主OK/支払い期日を最大60日延長/手数料3%/即日利用

DGFT請求書カード払いは東証上場企業のデジタルガレージ社が提供しているカード払いサービスです。支払い延長は最大60日間可能で、手数料も3%と底い手数料となっています。

審査も不要で申し込み完了の翌営業日からすぐに利用スタートが可能です。また一般的には1万円以下の場合の手数料は一律3,000円ですが、DGFTカード払いでは一律300円と非常に安く個人やフリーランスの少額利用におすすめです。

支払い延長期間手数料対応ブランドユーザー登録・審査
60日間3.0%Visa/Mastercard
JCB/Diners Club
あり

DGFT請求書カード払いの詳細はこちらの記事で解説しています

labolカード払い 個人事業主OK/最大60日支払い延長/Orico共同運営/即日支払/即日利用

labol(ラボル) カード払いはフリーランスや個人事業主向けの資金繰りを改善する請求書カード払いサービスで、東京証券取引所プライム市場に上場している株式会社セレスの子会社である、株式会社ラボルが運営しています。

最短60分で支払延長が完了する請求書カード払いサービスで、家賃や経費にも利用が可能です。手数料も3〜3.5%と低い料率で最低1万円からの少額でも利用ができるため、個人事業主やフリーランスにおすすめです。

もちろん支払先に延長していることも知られずに利用ができます。

支払い延長期間手数料対応ブランドユーザー登録・審査
60日間3〜3.5%Visa/Mastercard/JCBなし

labol(ラボル)カード払いの口コミや評判・メリットはこちらの記事で紹介しています。

支払い.com 最大60日支払い延長/個人事業主OK/審査不要/最短翌日支払い/即日利用

支払い.comは信販会社大手のクレディセゾンとベンチャー企業であるUPSIDER社が共同で提供している請求書カード払いサービスです。

ユーザー登録は不要・審査もなしで、支払い期日は最大60日間延長することができます。また法人だけでなく個人事業主の方も利用ができます。

支払い延長期間手数料対応ブランドユーザー登録・審査
60日間4.0%Visa/Mastercard
SAISON CARD
なし

INVOYカード払い – 個人OK・ユーザー登録不要・最大60日支払い延長・即日利用

INVOYは初期・月額無料で登録ができ財務審査がないため個人事業主でも利用ができる請求書カード払いサービスです。

請求書支払いを銀行振込からカード払いに置き換え・業務委託費・事務所の家賃や光熱費といった光熱費などの固定費のカード支払いにも便利です。

またGMOペイメントゲートウェイのサービスを利用することによって、クレジットカード情報を非保持化・本人認証サービス(3Dセキュア)など安全なセキュリティ対策が施されています。

また本来の請求書支払い期日から最大で60日間後ろ倒しにすることもできます。

支払い延長期間手数料対応ブランドユーザー登録・審査
60日間3.0%Visa/Mastercard/JCBなし

INVOYカード払いの詳細はこちらの記事で解説しています。

BlueBank 請求書アプリで後払い/分割支払対応/手数料3.5%/最大120日支払いを先送り

請求書後払いはビジネスカードや口座管理サービスを展開しているBlueBankが提供する請求書後払いアプリです。最大120日間の支払いを先送りにでき、外注費や設備投資・広告費・仕入れ・材料費などさまざまな費用の支払いを延長できます。

登記簿謄本の提出も不要で必要項目を入力するだけで、最短5分で申し込みが完了します。また限度額1,000万円を誇るメタルカードも発行しており、還元率は最高1.5%と国内最高水準の還元率を誇ります。

支払い延長期間手数料対応ブランドユーザー登録・審査
最長120日3.5~6.8%Visa/Mastercard/JCBなし

オクラス 個人事業主OKの請求書カード払いサービス/即日支払可能/即日利用

オクラスは給与前払いなどFintech関連のサービスなどを開発している、株式会社Payment Technologyが提供する個人事業主も利用可能な請求書カード払いサービスです。

初期費用・月額が料金は無料で利用することができ、最長で53日間支払期日を延長することができます。また支払いの変更も即日対応とスピードが早いため、すぐに請求書をカード払いに変更ができます。

支払い延長期間手数料対応ブランドユーザー登録・審査
60日間3.9%Visa/Mastercard/JCBなし

請求書支払い代行サービス

SMBC三井住友カードでも請求書カード払いサービスの提供を行っており、期間限定で三井住友カード会員は手数料が3%から2.7%になるキャンペーンも実施しています。※キャンペーン期間は2024年3月31日まで

支払い延長期間手数料対応ブランドユーザー登録・審査
40日間3.0%Visa/Mastercardあり

Money Forward 請求書カード払い

フィンテックベンチャー企業の大手Money Forwardでも請求書カード払いを提供しており、支払い延長期間は最大60日間まで対応しています。こちらもキャンペーンを2023年10月31日までキャンペーンを実施しており、決済手数料が2.8%になっています。

支払い延長期間手数料対応ブランドユーザー登録・審査
60日間お問合せVisa/Mastercard/JCBあり

1click後払い 個人事業主も即日利用可能な請求書カード払いサービス

1click後払いもフィンテック系の上場ベンチャー企業であるROBOT PAYMENT社が提供している請求書カード払いサービスです。

こちらも最大で60日間の支払い延長ができるようになっており、ユーザー登録は事前審査不要で利用スタートができます。

支払い延長期間手数料対応ブランドユーザー登録・審査
60日間3.8%Visa/Mastercard/JCBなし

請求書カード払いとその他の決済方法の違いを比較

請求書払いとの違いを比較

請求書払いの場合は基本的に銀行振込を利用するため、銀行の取引時間内でなければ支払いはできません。しかし請求書カード払いの場合は銀行の取引時間は関係なくいつでも決済が可能です。

また通常の請求書払いの場合は指定された支払いサイクルまでに入金をする必要がありますが、請求書カード払いでは定められた期間内であれば支払いを先延ばしにすることができます。

BtoBクレジットカード決済との違いを比較

似たような支払い方法でBtoB取引でのクレジットカード決済がありますが、導入は進んでおらず請求側がカード会社と契約しクレジットカード決済に対応する必要があります。

そのため自社で請求書発行は行わずクレジット会社に依頼を行います。BtoBクレジット決済では請求側・支払い側ともにクレジットに一本化できるのがメリットです。

一方で請求書カード払いの場合は請求側はこれまで通りに請求書を送付するだけで良いため、クレジットカード決済に対応する必要はありません。

請求書カード払い5つのメリット

支払い側:支払いの先延ばし・延長が可能

支払いが重なって一時的に資金繰りに困った場合などに請求書カード払いを活用することで、特定の取引に関する支払い期日を延長することができます。

サービス提供会社によっては最大で60日まで支払い延長ができるため、非常に利便性の高いサービスといえます。

支払い側:審査・手続きが簡単

銀行融資やローンを検討する場合は手続きが複雑で、必要な書類も多く融資実行までに1ヶ月以上はかかります。

請求書カード払いの場合であれば、利用に対して審査が不要な場合もあり手続きも簡単なため、スピーディーに利用開始ができます。

支払い側:取引先がカード決済に対応してなくても利用可能

請求書発行を行い銀行振込を依頼してくる会社の場合は、BtoBクレジットカード決済に対応していない可能性が高いです。

しかし上記のような取引先であっても請求書カード払いの場合は、取引先の意向に関係なく支払い側だけの判断でクレジットカード決済を利用できます

支払い側:カード決済で支払いを一元管理

請求書カード払いを利用すると取引先の支払いをクレジットカード決済に統一ができるため、支払い管理業務を効率化することができます。

すでに経費支払いなどにクレジットカード決済を利用している・代金の支払いをカード決済にしているなど、メインの支払いをクレジットカードにしている場合にはメリットがあるといえます。

請求側:請求方法を変更する必要がない

請求書カード払いは支払側が自由に導入できるサービスです。そのため基本的に請求側の請求方法を変える必要はありません。

また未入金回収の場面でも請求書カード払いは役立ちます。仮に個人事業主が支払いを出来なくなった場合でも、サービス事業者から先に代金が支払われているため、回収できないという状況は発生しないのです。

請求書カード払い3つのデメリット

カード利用限度額を超えることはできない

一方で請求書カード払いのデメリットもあります。支払いをクレジットカードで行う以上は、クレジット上限の金額を超えての支払いはできません。

そのため事前にカードの支払い上限は引き上げる・確認をしておく必要はあります。

個人事業主は請求書カード払いを利用できない場合がある

また一部の請求書カード払いサービスの場合は、個人事業主では導入できない場合もあります。そのため事前に個人事業主やフリーランスでも利用ができるのかは確認しておきましょう。

アメックスやダイナーズカードは利用できない

請求書カード払いサービスではVisaやMasterCard・JCBは利用できますが、アメックスとダイナーズカードには対応していないのがデメリットです。しかしクレジットカードブランドの大半は上記の3社が占めているため、カバー率としては非常に高いといえます。

ただしDGFT請求書カード払い支払い.comはダイナースカードに対応しているため利用ができます。

請求書カード払いの決済フロー・流れ

サービスの登録

最初のステップはサービス提供事業者のページから利用登録を行います。アカウントはメールアドレスがあれば誰でも簡単に作成できるのが一般的です。

クレジット・取引先情報の登録・振込名義を設定を行いますが、このフローはサービスによって異なります。サービス登録後は個別に請求書への支払いをしたい場合に申請し、クレジット決済が行われます。

振込先口座を指定しクレジットカード決済

サービスの利用登録の完了後に請求書カード払いの申請を行います。支払い先の振込口座を指定し、振込金額を入力します。

手持ちのカードを使用してクレジット決済するため、ECサイトでクレジット支払いをするのと変わらない流れになります。

クレジット決済日は当日or翌日となり、基本的に決済日を指定することはできません。決済時の入力・選択項目はサービスによって異なるため、自社に合わせたサービスを利用するにようにしましょう。

請求書カード払い会社が取引先に振込

クレジット決済が完了すると請求書カード払いサービス会社が取引先への支払いを代行し、銀行口座への振り込みを行います。

支払人名義は自社。個人に設定できるため、サービス事業者が支払い代行しているかどうかは請求側の相手側からは分かりません。

振込日は申請の当日や翌日、5営業日以内など請求書カード払いサービスの事業者によって異なります。平日から日程を選択できるサービスもあり、振込日を指定したい場合に便利です。

支払い金額と手数料の引き落とし

請求書カード払いの提供サービス事業者は振り込んだ金額と手数料を、支払者が契約するカード会社から回収します。

支払側は手持ちのクレジットカード決済され、銀行口座から引き落とされます。ただし支払える金額の上限はカード会社の利用限度額によるため、支払いを行う際は事前に自身のクレジットカードの利用条件を確認しましょう。

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