【2024年版】必要書類が少ないファクタリング会社9選!最低必要数2つ

ファクタリング利用には請求書(売掛債権)の提出が必須となりますが、請求書のみで利用できると思っている方もいるかもしれません。結論から言えばファクタリングは請求書のみでは利用できず、他にも必要書類があります。

しかし手間なく資金調達をするために必要書類が少ないファクタリング会社を探している方もいるでしょう。今回は決算書が不要など必要書類が少ないおすすめの会社を紹介しながら、マストで必要となる書類や書類が必要となる理由を解説していきます。

目次

ファクタリングで最低限必要な書類は「請求書と通帳コピー」の2つ

結論からお伝えするとファクタリングは請求書だけでは利用できません。必要書類はファクタリング会社によって異なりますが、身分証や通帳コピー・基本契約書といった売掛先との取引を証明するものが必要となります。

ファクタリングに必要となる書類・請求書と通帳コピーの2つは必須

一般的にファクタリング審査で必要となる書類は下記の5つが基本的には提出が求められます。ただし中にはQuQuMo(ククモ)のように請求書と通帳だけで利用ができる場合もあります。そのため請求書に加えて通帳はマストで必要であることは理解しておきましょう。

詳細については個人通帳なしでファクタリング利用は可能?必要書類の少ない会社5選の記事でも解説しています。

  • 身分証明書
  • 取引先との通帳(コピー可)
  • 試算表
  • 売掛先企業との基本契約書
  • 売掛債権の存在を証明できる成因資料
  • 印鑑証明書

また個人事業主やフリーランスの場合は上記に加えて次のような書類も必要書類として求められます。

  • 確定申告書
  • 税金や社会保険料の納付書・領収書
  • 開業届

個人事業主やフリーランス向けの審査が緩い・必要書類が少ないおすすめファクタリング会社はこちらの記事で紹介しています。

また法人の場合は上記の5つに加えて、次のようなものも必要書類として提出が求められるケースがあります。

  • 決算書
  • 登記簿謄本

さまざまな書類がありますが上記で記載した全ての書類が全て必要というわけでもありません。ファクタリング会社では審査が実施されますが、審査基準や必要書類は各社で異なります。今回紹介するファクタリング会社では決算書が不要で契約できる会社もあります。

法人がファクタリング利用するメリットや審査通過のコツ・おすすめ会社はこちらの記事で紹介しています。

決算書が不要なファクタリング会社は下記の4社です。必要書類は身分証明書・請求書・入出金のわかる通帳の3点のため、決算書は不要で利用できます。

ただし8つほどの必要書類を求められるファクタリング会社があるのも事実で、多くの書類を準備しなければ契約ができないということもあります。そのため必要な提出書類は各社の公式HPを確認するようにしましょう。

ファクタリング契約で書類提出が必要な3つ理由

ファクタリング契約では必ず審査が発生します。必要書類を提出し審査をする理由は下記の3つです。

  • 請求書のみでは売掛先の与信調査が不十分で、売掛先の支払い能力を判断しきれない
  • 請求書偽造・架空請求の可能性もあり請求書だけでは判断が難しい
  • 請求書のみにすると売掛債権の二重譲渡の可能性があり未回収リスクが発生する

基本的にファクタリング審査では売掛先の信用力が重視されますが、請求書だけでは売掛先の支払い能力を判断が出来ません。そのため通帳の履歴を確認することで、支払い遅延がないかといった部分も見ています。

またファクタリング利用者の中には、売掛先と結託して請求書を偽造し架空の請求書で、ファクタリング会社から資金を騙し取ろとうする場合もあります。こうした利用者をファクタリング会社は警戒しており、取引実態があるのかを判断するため契約書や納品書の提出を求めることがあるのです。

ファクタリング会社からすると売掛金が回収できないと、大きな損害を被ることになるため、上記のように売掛金が存在するのか・架空請求詐欺ではないのかといった部分を見ているのです。

ファクタリングの審査基準や落ちる理由・通過率を高めるコツはこちらの記事で解説しています。

必要書類が少ない即日ファクタリングおすすめ9選!

サービス名通過率手数料入金スピード買取可能額必要書類
QuQuMo(ククモ)98%1%~2時間
審査時間30分
制限なし請求書/通帳コピー
※2つのみ
labol(ラボル)
土日祝日対応
24時間即時入金
90%一律10%60分
審査時間10分
1万円〜本人確認証/請求書
メールなどのエビデンス
※3つのみ
ベストファクター92%2%~最短1時間
審査時間30分
30万〜1億円本人確認書類/通帳コピー
請求書 ※3つのみ
ビートレーディング98%2%~2時間
審査時間30分
制限なし通帳のコピー
請求書 ※2つのみ
日本中小企業
金融サポート機構
95%1.5~10%3時間
審査時間30分
制限なし通帳のコピー/請求書
身分証明書 ※3つのみ

labol 通過率90%/土日祝日/最短60分/24時間即日入金のAIオンラインファクタリング

  • 審査通過率90%以上/個人事業主やフリーランス特化
  • 最短60分入金/土日祝日も24時間365日即時入金
  • 通帳コピー不要で必要書類は3つのみ/1万円から買取OK

labol(ラボル)はフリーランス・個人事業主向けのAIオンラインファクタリングで、審査時間は最短10分・土日祝日も最短60分で24時間即時入金・審査通過率90%・必要書類も3つと少なく通帳コピーが不要で、スピーディーに資金調達できます。

ラボル一番の特徴は土日祝日も含めて365日審査受付・最短60分で24時間即時入金で、いつでも入金してくれます。24時間即時入金はラボルのみで、通常のファクタリングでは土日は営業しておらず、審査通過しても入金までに2〜3時間はかかります。

Q:申請してから入金されるまでに、どれくらいの時間がかかりますか?

A:申請をいただいてから、最短60分で審査が完了します。審査が完了いたしますと、ご登録の銀行口座宛に24時間365日即時で入金いたします。

引用:labol(ラボル)公式ホームページより

また買取金額は1万円〜・手数料は一律10%も強みです。一般的に30万円未満など買取金額が小さいと、手数料は上限値の10〜20%が適用となります。しかしラボルは一律10%なので少額利用でも手数料が大きくなりません。

提出書類としては通帳コピーは不要で請求書・本人確認書類・取引先とのやり取りがわかるエビデンス(メールやSlackなど)の3点だけです。運営会社のラボルは東証プライム上場企業のセレス株式会社の100%子会社のため、安心して利用できます。

取引形態通過率手数料最短入金買取可能額必要書類
2社間ファクタリング90%以上一律10%最短60分1万円〜本人確認書類/請求書 ※3つのみ
取引を示すエビデンス
※取引先とのメール・Slackなど
※土日祝日・年中無休で審査通過後は24時間即時入金

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QuQuMo 個人OK/通過率98%/土日対応/2時間で即日入金のオンラインファクタリング

QuQuMo(ククモ)は最安1%〜のオンラインファクタリングサービスです。提出書類は最も少なめで請求書と通帳の2点のみでOKです。無料登録を行い必要事項を入力するだけで1〜2分で申込でき30分程度で見積もり提示となります。

QuQuMo(ククモ)が選ばれる理由は審査通過率が98%と非常に高く、オンライン完結のため入金スピードも最短2時間の即日入金と早期に資金調達できる点です。

また2社間取引のため取引先にファクタリング利用が知られることもなく、買取上限・下限制限がないため少額債権の売却を検討している個人業主やフリーランス・大口の資金調達を検討している法人企業にもおすすめです。

2社間ファクタリングの場合は債権譲渡登記が必要な会社もありますが、QuQuMo(ククモ)の場合は不要なためスピーディーに現金化ができます。

またフリーランスや個人事業主も積極的に支援しており、事例も豊富なのが特徴です。建設業の方では申し込みから3時間で600万円のファクタリング・広告代理店では1,200万円の申請をして2時間で即日入金を実現しています。

AIファクタリングかつ契約も電子契約で完結するため、個人事業主やフリーランスの方でも必要な提出書類が揃っていれば、非常にスピーディーに現金化が可能です。

利用も簡単3ステップで、無料登録完了後に審査書類の提出を提出すると30分程度で見積もり提示(買取金額・手数料)、その後は電子契約によるオンラインで契約締結となります。まずは無料登録で審査見積もりをしてみましょう。

取引形態手数料最短入金買取可能額提出書類
2者間ファクタリング1%〜2時間
審査時間30分
制限なし請求書・通帳コピー
※2点のみ

ビートレーディング 個人OK/通過率は98%/最短2時間/オンライン完結ファクタリング

ビートレーディングは設立10年以上の歴史を持ち東京・仙台・大阪・福岡に4つの拠点を持っている老舗オンライン完結ファクタリングです。必要書類も請求書・通帳コピーの2つのみで、審査時間は30分・最短2時間入金と早いのが特徴です。

手数料も2%から利用ができ法人だけでなく個人事業主の方でも利用ができます。必要書類も少なく審査通過率は98%と高い数値で、店舗に来店することやオンラインでの契約ができます。

取引形態手数料最短入金買取可能額必要書類
2者間ファクタリング
3者間ファクタリング
2%〜2時間制限なし通帳コピー/請求書
※2つのみ

日本中小企業金融サポート機構 審査通過率95%/即日入金/手数料1.5〜/非対面/個人OK

日本中小企業金融サポート機構手数料が1.5%という圧倒的に低いく、審査通過率も95%以上が特徴のオンライン完結ファクタリングサービスです。一般的なファクタリング会社は株式会社である営利企業が運営していますが、非営利団体の一般社団法人が運営しているため、業界最安水準の手数料です。

必要書類も通帳コピー・請求の2つのみで最短30分で審査結果が提示され、振込も最短即日入金・印紙代や郵送代も無料で済み、個人事業主の中小零細企業にもおすすめです。

加えてオンライン契約ができるため必要書類が少なく、書類を郵送する手間もないので、時間をかけずに売掛債権の売却が可能です。建築資材や外注費など先行投資が必要な場合や、取引機会を逃したくない場合におすすめのファクタリングサービスです。

取引形態手数料最短入金買取可能額必要書類
2者間ファクタリング
3者間ファクタリング
1.5〜10%最短3時間
審査時間30分
上限下限なし通帳コピー
請求書 ※2つのみ

ベストファクター 最短1時間入金/審査通過率92%/5分でわかる買取診断/面談不要

ベストファクターは個人事業主でも利用ができ、複数の借入がある・税金滞納・赤字で他社から断られた場合でも利用ができるオンライン完結ファクタリング会社です。

最短1時間というスピード入金が可能で、30万円からの少額債権でも対応しています。加えて審査通過率は92%以上と非常に高いの特徴です。

支払いサイトが長い売掛債権の買取も対応しているため、建設業界の方や一人親方の方におすすめのファクタリング会社といえます。

またオンラインファクタリングにも対応しているため、面談が不要で書類も郵送する必要はなく、Web上でアップロードするだけで良いのでスピーディーな資金調達が可能です。

取引形態手数料最短入金買取可能額必要書類
2者間ファクタリング 2%〜最短1時間30万〜1億円本人確認証/通帳コピー
請求書 ※3つのみ

トラストゲートウェイ 手数料1.5%〜/審査通過率95%/個人OK/即日入金/乗換え好条件

トラストゲートウェイは手数料も1.5%〜と非常に安いオンラインファクタリング会社で、審査通過率は94.8%と高く他社乗り換えも歓迎しており好条件を提示しています。

簡単審査では1分で買取可能金額が算出され、審査時間には請求書を添付するだけで完了します。(必要に応じて追加書類の場合あり)加えて利用回数に応じて手数料が下がっていくため、複数回利用する可能性がある方にはおすすめです。

最低買取金額も10万円からと個人事業主にも対応しており、少額の売掛債権を売却したい方でも利用できます。

取引形態手数料最短入金買取可能額必要書類
2社間ファクタリング
3社間ファクタリング
4〜10%
3〜8%
平均5時間10~5,000万円申込は請求書のみ
※必要に応じて下記提出
本人確認証/通帳コピー
登記簿謄本/印鑑証明/契約書
発注書/納品書

ペイトナーファクタリング – 入金まで最短10分で即日入金/複数回申請OK/個人債権もOK

ペイトナーファクタリングはフリーランス・個人事業主向けのAIオンライン完結ファクタリングサービスで、初期・月額費用0円・最短10分で入金が完了します。

買取価格も1万円から利用が可能で請求書をアップロードするだけで簡単に現金化ができます。金融機関が運営しているサービスの場合は事業計画書などの提出が必要ですが、請求書・本人確認書・入出金履歴の3つだけで利用ができます。

また料金体系もわかりやすく手数料は一律10%となっており、最低手数料のみを記載している場合は上限がわからないことも多いですが、ペイトナーの場合は安心して利用ができます。

また一度審査で落ちてしまっても複数回の申請が可能・売掛先が個人でも利用できる点も嬉しいポイントです。

取引形態手数料最短入金買取可能額必要書類
2者間ファクタリング10%10分1万円〜請求書・本人確認書類(※初回申請のみ)
口座入出金履歴またはサイトURLのどちらか一点(※任意書類)

ペイトナーファクタリングの評判や口コミ審査落ちの理由と対策はそれぞれの別の記事で解説しています。

FREENANCE 最短30分で即日現金化/買取上限1,000万円/無料損害保険も付帯

FREENANCE(フリーナンス)はGMOクリエイターズネットワーク株式会社が運営するフリーランス・個人事業主向けのお金・保険の総合サービスです。必要書類としては請求書・本人確認書類・取引先のエビデンス資料の3つのみです。

お金のサービスでは請求書の現金化・ファクタリングサービスを利用ができ、会員登録後に最短30分で資金調達ができるようになっています。オンラインファクタリングの中では買取上限も高く、最大1,000万円まで対応しています。

また保険商品の提供も行っており、仕事の事故に対して5,000万円まで保証がでる安心保証Basicも無料で提供されているのが特徴です。

手数料も3%〜10%と他社と比較しても低い手数料率になっており、資金繰りの改善に活用ができます。

取引形態手数料最短入金買取可能額必要書類
2者間ファクタリング3%〜10%30分1万円〜1,000万円本人確認書類/請求書
請求書送付のエビデンス資料
(メールのスクリーンショットなど)

トップ・マネジメント 支払いサイトが長い請求書も対応可能・4.5万件以上の買取実績

トップ・マネジメントは支払いサイトが長い長期の売掛債権の買取にも対応しており、45,000件以上の取引実績があり、累計買取高は100億円以上を誇るオンライン完結ファクタリング会社です。

必要書類としては請求書・身分証明書・商業登記簿謄本(法人のみ)となり、個人の場合は請求書と身分証明書の2点だけで利用ができます。

また一般的に支払いサイトが長い売掛金は未回収リスクが高くなるため、ファクタリング会社では審査落ちになるケースが多いですが、これに対応しているため支払い期日が長い売掛債権の利用にはおすすめです。

加えて手数料の上限も12.5%と比較的低水準のため、手数料が高くなりがちな建設業にはおすすめです。

また法人だけでなく個人事業主のファクタリングも可能なため、事業資金の課題がある方はまずは無料相談をしてみましょう。

取引形態手数料最短入金買取可能額必要書類
2者間ファクタリング
3者間ファクタリング
3.5%〜即日30万円~3億円身分証明書/会社登録簿謄本
印鑑証明書/売掛先との成因資料など

必要書類が少ないファクタリングの3つのメリット

必要書類が少ないファクタリング会社を利用するメリットは次の3点です。

  • オンライン・Web上で手続きが完結するファクタリング会社が多い
  • 即日入金に対応している
  • 審査に時間がかからない可能性が高い

(1)オンライン・Web上で手続きが完結するファクタリング会社が多い

必要書類が少ないファクタリング会社はWeb上で手続きが完結する、完全オンラインファクタリングを提供していることが多いです。

これまでのファクタリング利用の場合は店舗やオフィスに来訪して書類を提出・郵送で行うことが一般的でした。しかし必要書類が少ないため、審査申し込み時にWeb上でファイルをアップロードすることが出来るようになっています。

オンラインファクタリングの場合は審査書類はWebフォームからアップロード、契約も電子契約を活用しているためWeb上で完結します。郵送と違って手間がかからないのがメリットです。

また面談なし・不要でファクタリング利用ができるため、スピーディーに審査から入金までが完了するでしょう。

(2)即日入金に対応している

提出する必要書類が少ないオンラインファクタリングでは、審査もスピーディーに実施でき即日入金に対応しているのがメリットです。必要書類が多いとチェックするのにも時間がかかるため、即日入金は難しいです。

しかしオンラインファクタリングでは提出書類が少ないため、最短2時間程度で即日入金といった業者もあります。

また最近ではAIが書類審査を行うAIファクタリングも登場しており、最短10〜60分で即日入金という会社もあります。AIファクタリングの場合は実店舗を持たないため、店舗管理や家賃・高熱費といった固定費が発生せず、店舗型のファクタリングよりも手数料が低いのもメリットです。

ファクタリングは早期に資金調達・現金化ができる一方で、手数料が高いのがデメリットでしたが、AIファクタリングなら低い手数料でコストを抑えて資金調達が可能です。

ファクタリング会社の手数料相場についてはこちらの記事で解説しています。

(3)審査に時間がかからない可能性が高い

必要書類が少ないということはそれだけチェックする時間が短くなるということでもあります。そのため審査スピードが早くなり、買取金額や掛け目の審査結果回答も早く返ってくることが多いでしょう。

必要書類が少ないファクタリング会社を選べば、審査をスピーディーに終わらることができるのもメリットです。

必要書類が少ないファクタリングの2つのデメリット

必要書類が少ないファクタリング会社はメリットもありますが、下記のようにデメリットも存在します。

  • 手数料の上限値が適用となり高くなる可能性がある
  • 売掛先の信用力に依存し審査通過率が下がる可能性がある

(1)手数料の上限値が適用となり高くなる可能性がある

1つ目のデメリットはファクタリング手数料が、上限値に近い数値に設定されて手数料が高くなる可能性がある点です。

ファクタリング会社の手数料は下限・上限が設定されているケースが多いですが、必要書類が少ないと書類の信頼性が少ないと判断されてしまい、上限手数料に近い数値が適用となるケースが多いでしょう。

書類が少ないということはファクタリング会社としても、一定のリスクを背負って買取を行うことになるため、リスク分を手数料で補っているのです。

手数料が高いとファクタリングによる資金調達金額も小さくなってしまうため、思っていたよりも手元にお金が残らないという結果になります。そのため中長期的にみるとかえって資金繰りが悪化するケースもあるので、手数料については注意しておきましょう。

(2)売掛先の信用力に依存し審査通過率が下がる可能性がある

2つ目のデメリットとしては審査通過率が下がる可能性があるという点です。ファクタリング審査では売掛先の信頼性が最も重視され、確実に売掛金が支払われるかを見極めています。

例えば売掛先が赤字経営である場合は、売掛金の回収までに倒産するリスクもあるため、審査通過率はかなり低くなります。

必要書類が多くなることで売掛先の信用度をしっかりと判断することができ、ファクタリング会社としても安心して取引ができるということになります。

しかし必要書類が少ないと売掛先がしっかりと支払いを行えるかどう判断するのが難しく、ファクタリング会社としては売掛先の客観的な支払い能力だけを見ることになるため、審査通過率が低くなる可能性があります。

審査通過率を高めたい場合は、必要書類の提出を増やすことで、売掛先に問題がない・売掛債権としても真っ当なものであることを証明していくしかありません。

審査通過率を高める方法についてはファクタリング審査に通らない理由とは?原因と通過率を高める解決策の記事で解説しています。

必要書類が少ないファクタリング会社利用時の3つの注意点

必要書類が少ないファクタリング会社を利用する際の注意点としては次の3つが挙げられます。

  • 審査難易度が高くなる
  • 請求書を偽造した架空請求・二重譲渡も法律違反
  • ファクタリング手数料の下限と上限を確認する

(1)審査難易度が高くなる

これは先ほど紹介したデメリットの部分と重複しますが、必要書類が少ないと審査難易度が高くなります。利用者から提出された書類のみで与信審査を行うため、架空債権や二重譲渡などの詐欺行為を防止できる可能性は低くなってしまいます。

ただし審査難易度が高くなるといっても、売掛先の経営状態が安定しており、未回収リスクが低い場合は審査に影響は出づらいです。例えば上場企業や官公庁・地方公共団体などの場合は、倒産して未回収となり貸し倒れになるリスクはかなり低いです。

もし審査通過に不安がある場合は、審査通過率を公開しているファクタリング会社を選ぶ・必要書類が多い会社を選ぶのが良いでしょう。下記のように審査通過率を公開しているファクタリング会社もあります。

(2)請求書を偽造した架空請求・二重譲渡も法律違反

また注意点としては請求書を偽造した架空請求・二重譲渡などの詐欺行為は違反になるという点です。例えば売掛先と口裏合わせを行い、取引実態のない請求書を偽造してファクタリング会社から資金調達を行うことは詐欺罪に該当します。

また二重譲渡も違法行為になるため注意をしましょう。二重譲渡とは一つの売掛債権を、複数のファクタリング会社で売却する行為を指します。

複数の会社に審査申し込みを行うこと自体は問題ないですが、すでに売掛債権の売買契約が成立している場合に、別の会社に売却する行為は罪に問われる可能性があります。

こうした行為が発覚した場合はそのファクタリング会社を利用できなくなる可能性が高いです。確認不足で二重譲渡に該当するような問題が起きた場合は、速やかにファクタリング利用の停止要求を出す必要があります。

(3)ファクタリング手数料の下限と上限を確認する

また必要書類が少ない場合は上述で触れたように、手数料の上限値が適用となる可能性もあります。そのため手数料の上限・下限についても確認しておきましょう。

手数料については下限数値を確認する人もいるかもしれませんが、思っていた数値とは違ったということが起きるかもしれません。特に必要書類が少ないファクタリングの場合は、手数料が上限で設定されたり、高めになる傾向があります。

利用段階から手数料が上限値になる可能性を確認しておけば、ある程度は手数料が高いことを理解して想定の範囲内で、ファクタリング実施による資金調達ができます。

ファクタリング会社の手数料相場や費用内訳についてはこちらの記事で解説しています。

必要書類が少ないファクタリング利用時に審査通過率を高める4つのポイント

必要書類が少ないファクタリングを利用する際に、審査通過率を高めるポイントは次の4つです。

  • 大手企業や官公庁など公的機関の売掛債権を用意する
  • 実績が豊富なファクタリング会社利用がおすすめ
  • 必要書類は事前に準備しておく
  • 複数のファクタリング会社に相見積もりをする

(1)大手企業や官公庁など公的機関の売掛債権を用意する

ファクタリング審査で最も重視されるのは売掛先の信用度であるため、審査通過率を高めるには大手企業や上場企業・官公庁や地方公共団体など公的機関の売掛債権の利用がおすすめです。

大手企業や公的機関の場合は倒産リスクも低く、売掛金の未回収リスクも低いと判断され通過率が高くなる傾向にあります。逆に売掛先が個人事業主や小規模企業の場合は、経営も不安定なた未回収リスクが高いと判断され、審査は慎重になることが考えられます。

そのため審査通過率を高めたい場合は、信用度の高い売掛先の売掛債権を選ぶようにしましょう。

(2)実績が豊富なファクタリング会社利用がおすすめ

また実績が豊富なファクタリング会社を利用する方が、審査通過率は高くなります。理由としては実績が豊富な会社の場合は、必要書類が少なくてもこれまでのさまざまな取引データから与信審査をある程度カバーできるためです。

そのため未回収リスクを抑えることができ、手数料が安くなったり、審査に通過しやすいというメリットがあります。実績については公式HPに記載されていたり、ネット上の口コミや評判をみれば判断ができるため、ファクタリング会社について調べるようにしましょう。

優良大手おすすめファクタリング会社安心の上場企業おすすめファクタリング会社はそれぞれの記事で紹介しています。

(3)必要書類は事前に準備しておく

必要書類が少ないからといっても、身分証明書や通帳コピー・確定申告書(個人事業主)・決算書(法人)の提出は求められるケースがあります。

審査に必要な提出書類はファクタリング会社ごとで異なるため、事前にチェックして準備をしてきましょう。

特に即日入金を希望する場合は、当日に必要書類を準備していては、遅れてしまうことがあります。審査を依頼する場合は午前中に行うのが無難です。

午後に審査申し込みをしても最短10〜60分で即日入金に対応しているAIファクタリングなどもありますが、確実性を考えれば午前中に申し込みを完了させておくのが理想です。

(4)複数のファクタリング会社に相見積もりをする

1つの売掛債権に対してファクタリング契約ができるのは1社のみですが、見積もり依頼は複数社に行っても問題はありません。相見積もりを取ることで自社に最適な会社を見つけられるようになり、手数料もある程度は抑えられるでしょう。

ただし複数のファクタリング会社に個別に見積もりを依頼するのが手間であるという方もいるでしょう。そのような方はファクタリング一括見積もり・査定サイトを利用するのも1つの方法です。

必要書類が少ないファクタリング利用でよくある質問

請求書を偽造してファクタリング利用をしたらどうなりますか?

請求書を偽造してファクタリング利用をしたらどうなりますか?
偽造した請求書をファクタリング利用した場合は、刑法上の詐欺罪に該当します。実際に架空債権をファクタリング会社に売却し、逮捕されたというケースも存在ます。架空の請求書を偽造したファクタリング利用は、犯罪行為になるため辞めましょう。

個人事業主向けに審査なしファクタリングはありますか?

個人事業主向けに審査なしファクタリングはありますか?
個人事業主・法人を問わず審査なしのファクタリング会社は存在しません。審査なしを謳っているファクタリング会社は、悪質なヤミ金業者である可能性が高いです。手数料が相場よりも明らかに高い・償還請求権ありの契約を締結するなど、リスクが大きいので利用は避けましょう。

審査なしファクタリングの危険性については審査なしファクタリングはリスク大!審査なしのファクタリングは可能?審査の重要性の記事で解説しています。

個人事業主向けで通帳なしのファクタリング会社はありますか?

個人事業主向けで通帳なしのファクタリング会社はありますか?
個人事業主・法人企業を問わず通帳なしでファクタリング利用ができる会社はありません。売掛債権が存在するかを確認したり、売掛先の支払い能力・信用度を測るため、通帳の提出は必須となります。

詳細は個人通帳なしでファクタリング利用は可能?必要書類の少ない会社5選の記事で解説しています。

請求書のみで契約できるファクタリング会社はありますか?

請求書のみで契約できるファクタリング会社はありますか?
請求書のみで利用できるファクタリング会社はありません。最低でも請求書に加えて、通帳コピーの提出が必要です。QuQuMo(ククモ)は請求書+通帳コピーでファクタリング利用ができます。

個人事業主やフリーランス向けの必要書類が少ないファクタリング会社はどこですか?

個人事業主やフリーランス向けの必要書類が少ないファクタリング会社はどこですか?
個人事業主やフリーランス向けで必要書類が少ないファクタリング会社は下記の4社です。
QuQuMo(ククモ)
labol(ラボル)
FREENANCE
ペイトナーファクタリング
請求書・本人確認書・入出金履歴(通帳)の3つだけで利用ができます。
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